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それは「株をやらないこと」だ。 約三年に渡る株式投資で1000万以上の損失を出した私、九電男が綴る株に関するブログです
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相場に自信のない負け組は、まず最初に「日本人なら誰でも知っている企業の株」を買おうと考えます

東一銘柄なら自動車関連、各種電力会社、メガバンク、商社など
新興銘柄ならミクシィ、サイバーエージェント辺りでしょうか

値上がりを期待して株を始めようと思った人は、この辺の銘柄を一つか二つ買って、何日か様子見、というのが相場への入り口かと思います

新興銘柄はちょっとした大口の売買で大きく動いたりもしますが、225銘柄と呼ばれる銘柄群は日々の出来高も多く、板一枚も高額なので、毎日のように乱高下したりはしません
当然、とりあえず何か買ってみようと思った負け組も、そういったことは事前準備の段階で知っており、値下がりするにしても数日で大損なんてことはないはずだと考えます

しかしながら株の値を動かす要因は様々にあり、数日で考えもしなかった含み損に見舞われてしまうことがあります

買った株の値下がりは、負け組でなくとも辛いところです
一時的に下落しただけで後に戻していきそうなのか、それとも何かしらの悪材料が出て、今のうちに売ってしまうのが賢明なのか
原因が何かをいち早く突き止めて、適切な対処をしなければ、とこう考えます

幸いにも持ち株は、日本人なら誰でも知っている有名企業の銘柄です
情報を集めようとネットで検索をかければ、いくらでも情報が出てきます
特にヤフー掲示板や2chには、その銘柄専用の掲示板やスレッドがあり、今日の値動きに対してやその後の展望に関しての考察が溢れています

大きな含み損となってしまった負け組は、必死にそういった情報を読み漁ります

「今日の下落は大口の利確による一時的なもの」
「~の売り上げが好調なので買いブタは鬼ホールドでおk」
「やっと安くなったぜwwww買い場ktkrwwwww」
「1000株買い増ししますた^q^」
「25Mタッチしたな、テクニカル的に見てもこれは買い」

これを読んだ負け組はとても安心した気持ちになります
過去の書き込みを振り返ってみても、どうやら買い有利で間違いないようです

含み損に耐えているのはオレだけじゃない
オレのポジションは僅か100株、もう一口ナンピンしても200株だ
スレには1000株買い増ししたお金持ちもいる
僅か~万円程度の含み損でオタオタするのはバカらしい
そっか、ホールドでいいのか、了解了解

しかし読み進めているうちに不穏な書き込みを見つけます

「ナイアガラ来ちゃったか。ここまで連騰してたから当然の流れ」
「貸借倍率10倍wwwwどんどん売られるぞwwww」
「~の売り上げって、工場の稼働率考えたら赤字転換ありえるんじゃね?」
「時価総額~億円とか草不可避、会社の規模考えたら適正株価~円ぐらいだろ」
「に、逃げろ、買いブタ…AA略」

もしかして、今日の下げは必然だったのだろうか
ニュースをきちんと読んでいれば、今日の動きは予想できたことだとでも?
それに貸借倍率の話は割と妥当性がある
信用で買った以上、期限内に売らなければならないというのが信用売買のルール
まさかとは思うが、明日も下落? これは早めに売ったほうがいいんじゃないか?

オレは買い持ちなのだから、できれば買い有利と思われる書き込みを信じたい
しかし売り有利と思われる書き込みも、それなりの説得力があって、不安

どうすればいいんだ?

オレはサラリーマンだから情報収集をやるといっても限界がある
板に張り付いて逐一株価をチェックすることはできないし、場中に出た悪材料なんて対処のしようもない
とりあえず今後の展望はどうか? 明日は上がりそうか? でももし下がったら…



このようにネットの掲示板では、買い有利と思われる書き込みと売り有利と思われる書き込みが混在しています
しかも下がった日に限って、売り煽りと思われる書き込みが増える傾向にあります
みんな自分のポジションを有利にしようと必死なのです

そこで負け組の取る行動は何か、というと、買い有利の書き込みを信じることにします
なぜなら最初に買った時点で、負け組にも「買いに値する何らかの理由」があったからです
その「理由」が掲示板に書き込まれていれば、売り煽りに対する不安も小さくなるでしょう

「今日の急落は一時的な下げで、やがては戻していく。そうに決まっている」
「今日の下げを賢く利用するためにナンピン買いしておくのもありだな」
と決意を新たに明日の値動きを見守ります

ところが、予想に反して翌日も下がります

「やっぱり何かオレの知らない悪材料が出ているのか?」
「このままではまずい。もっと情報収集しなければ!」

と、仕事から帰ってくるなり2chのスレを見てみると、昨日以上に売り煽りが増えていることに気づきます

「昨日、空売りを勧めてくれた人、ありがとうございました」
「いやどこをどう見ても売りだろ、むしろ上がる理由は何?」
「買いブタ、息してるー? ^^」
「貸借倍率11倍wwww」
「売り上げ~%減の予想だってさ。URL略」

この時点でそれなりの含み損を抱えてしまっています
買いを信じようと鬼ホールドを決めたはずなのに、2chのスレは売り一色です

彼らは当然のように「売り」と唱えています
暴騰していたとき、あんなにいた買い方の書き込みは消え失せて「空売りで儲かった」という報告ばかりが書き込まれます
「買いからのドテンで成功した」なんて書き込みも見つけてしまいます

いよいよ負け組は不安になります

「やっぱり売りだったのか。確かにここのところ暴騰しすぎだったもんな」
「含み損を損切りするのは痛いが、空売りで挽回できるなら仕方がない」
「明日損切りして、新しく空売りをしよう」

売り注文をして、空売りの注文をします

ところが翌日、予想に反して株価は上がります
暴騰とはいかないまでも、負け組のポジションはまた含み損です

「昨日売ったヤツwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「ナンピン大成功、お姉ちゃん呼ぶお^q^」
「工場稼働率の問題は三ヶ月前に人件費削減で手打ちになった話、情弱乙」
「今時、ここを空売りする男の人って…」

負け組は頭真っ白です
昨日は沈黙を決め込んでいた買いブタたちが、どこからともなく現れては買い煽りを再開しています

もう何を信じてよいやらわかりません
あんなに必死に情報を探して、2chのスレを端から読みまくったというのに、買いでも売りでも含み損、損切り

やっぱり最初の予定通り「買いを継続して、しかもナンピンもして、一時的な下落は耐える」が正解だったのかもしれない
そうだよ、そもそもオレは「買い」と判断したんだ
妙な売り煽りに負けたのがバカだった
空売りなんか速攻決済して、明日新しく買いだ!
もうなんと言われようとも買いだ! 買う! 買うぞ!



――とまぁ、このようにして負け組は一つの銘柄にはまり込み、買いでも売りでも痛い思いをして、結果的には大損してしまいます

ネットの掲示板に書き込んでいる人たちは、特別優秀なわけでも、誰も知らない情報を得ているわけでもありません
単に誰でも閲覧可能な情報を、自分に有利なものだけ選び出して書き込むか、自分に有利なように解釈して書き込むかのどちらかなのです

売り煽りをしている人の書き込みに説得力があり、翌日の株価が下がったりすれば、さもその人は凄い人のような錯覚を起こしますが、これは逆も然りなのです
株価は上昇か下落かのどちらかしかないのですから、たまたまその方向が一時的に当たったからといって、その人の書き込みが的を射ているかどうかの判断はできません

煽りに変に踊らされる負け組が一番痛い目を見るのです
ポジションに自信がないのなら、なおさら情報収集なんてしないほうがいいのかもしれませんね
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