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それは「株をやらないこと」だ。 約三年に渡る株式投資で1000万以上の損失を出した私、九電男が綴る株に関するブログです
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今年の四月から、消費税が8%になりましたよね

まぁスーパーとかで買い物をしていると、あれもこれもと買い物かごに入れているうちに、どの商品がいくらなのかを把握しきれなくなってしまいますので、よほどのことでもなければ、増税の痛みというのはあまり感じないかもしれません
しかし缶ジュースや煙草を自販機で買うときは、露骨に10円や20円の値上げがされていますので、お金を入れるときに「高くなったな、ちくしょう」と世の中の変化を感じられるでしょう

家庭の財布を握っている人からすれば、特売のチラシを漁ったり、他所のスーパーと値比べをしてみたりして、多少のことでも何とか出費を安く抑えられないかと奮闘します
エアコンは必要最低限、使っていない電気は消す、水道の蛇口はきっちり閉める、など、こういった節約に労力を使う人もいらっしゃるかと思います

最近では電気屋の冷蔵庫にも年間消費電力が金額で表示されていたりしますよね
一年経てばこっちのほうが500円安いな! といったメリットが決め手になることもあるかと思います

煙草を例にとってみると、どうでしょうか

日に一箱の煙草を吸う人が一ヶ月に使う煙草代は30×410円です
銘柄によって違いますが、増税前なら12300円でしょうか
それが一箱辺り430円になったので、30×20円の約600円が上積みされて、増税後は12900円の出費ということになるかと思います

月600円の出費増です
冷蔵庫の年間消費電力の差が500円であることを考えれば、10倍以上の影響力なのでなかなか無視できない金額です
高くなることを理由に煙草をやめてしまえば、月12900円が丸々浮く計算になります

煙草なんて身体にとっては害にしかならないし、これだけの金額が浮くとなれば、世の中の主婦たちは何とかして旦那さんの煙草をやめさせられないものかと必死になるでしょう
煙草の害のことを詳細に調べ上げて説得するかもしれないし、浮いたお金でできることを一生懸命力説するかもしれません

こういった金銭感覚…
家計簿を頑張ってつけている家庭の中では、割と一般的なものかもしれません
お金のやりくりはその人の人生を決めてしまうといっても過言ではないと思いますし、お金のことで日常生活に支障を出さないためにも、ここは頭を使って、厳しい時代を生き抜いていこうというのが普通の感覚かなと思います

頑張って働こうにもなかなか給料も上げてもらえない時代なので、出費のほうを賢く考えて、僅かながらの貯蓄をしたり、たまの贅沢や旅行のために積み立てをしたりと色々な知恵が必要になってくることでしょう
隣町のスーパーまで自転車を漕ぐ労力を考えたら、10円高いだけのキャベツぐらい近場で買えよ、と思うのは、もしかしたら少数派の意見なのかもしれません



しかし株をやる人の場合は、どうでしょうか

証券会社によって多少は変わりますが、たとえばとある銘柄を30万円分売買しようと思えば、買いと売りの往復で500円程度の手数料がかかります
長期保有を意識している人なら、この一回分の出費は割合的に大したことないものだと思いますが、これが一日に何十回も売買をするデイトレーダーなら、証券会社のプランを賢明に見比べたとしても一日辺り数万円の手数料が必要となります

当然、株の売買における損益というのは、その手数料すら霞むほどの上下を繰り返すのが普通で、何となく買った30万円分の銘柄が10%の下落をすると、それだけで3万円近くを失う計算になります

10%の下落なんてそうそう起きるものじゃない、と言ってしまえないのが株の世界です
新興株でなくとも、数日で10%程度の下落なら割と見かけるものです
一年や二年の長期スパンで考えれば、株価は半額になったり、倍や三倍になったりすることも全く珍しくありません

そして株は、失うばかりでなく、利益になるときもあります
その場合は上記の例と真逆で、何万円、何十万円といった単位のお金を「株を買っただけで」得ることとなります

汗水たらして一ヶ月、嫌な上司のパワハラに耐えて、気の合わない同僚と上辺だけの付き合いをして、飲みたくない酒を飲み、厳しいノルマで胃をキリキリさせつつ、疲れ果てた身体で毎日満員電車に乗っても、せいぜい何十万のお金しかもらえないのがサラリーマンの現実です

しかし株はただ「買っただけ」で、「インターネットで買い注文のボタンを押しただけ」で、何万円、何十万の利益が転がり込むことがあります

これはただボタンを押すだけのお仕事だ
拘束時間も、気を使う人間関係も一切なし
それでいて、月収はサラリーマン時代の何倍、何十倍
なにこの人生イージーモード? 笑っていいとこ?

このように、うまく勝ちが続く局面に出会えれば「仕事なんかやめちまって株に専念したほうが全然楽しく生きられるのでは?」と壮大に勘違いしてしまうでしょう

大きな利益を見れば、最初に高いと感じた500円程度の手数料なんて、計算に入れるほうがバカらしく感じられ、手数料の安い証券会社を探す努力をするぐらいなら、次に上がる株を真面目に探したほうが何倍も有意義、と考えるようになります



そんな毎日の中、深夜にお腹が空いたとしましょう
自宅から歩いて数分の距離に吉野家があったとしましょう
そこで大盛りの牛丼を460円で注文したとしましょう

株を始める前ならサイドメニューを斜め読みしながら…

「たまご一つで60円?」
「吉野屋の独自ルートで買い付けた質の良いたまごなのかもしれないが、たった一つで60円だと?」
「スーパーで買うなら10個入りで200円ぐらいのものが、特売の日には10個入りで100円を切るっていうのに、ここではたった一つだけのたまごが60円だと?」
「確かに牛丼にたまごは付けたいが、一つ乗っけてもらうだけで普通60円も払うか?」
「特売の日換算で言えば、6倍の値段だぞ? そうでなくとも3倍だ」
「安くて早くて美味いが取り得の吉野家で、誰がそんな贅沢するんだよ」
「このたまごを乗っけてもらうのは特別な日だ。たとえば出世をして給料が上がっただとか、たとえば美人の彼女ができて明日は初デートだとか、たとえば日々のブログの閲覧者が1000人を越えていよいよオレも有名人になってきたんだなと思った日だとか」
「このたまごは、たまたまお腹が空いてちょっと寄ってみただけ吉野屋で、ためらわずに付けれるたまごじゃない」
「オレにとっての60円はそんな安いものでは決してない!」

と、このように、たまごを付けたい欲求と60円という法外な値段を天秤にかけて、大抵の場合は「たまごを付けない牛丼」を選ぶでしょう

しかし、ひとたび株にハマってしまえば、こんな金銭感覚あっさり吹き飛んでしまいます
何せ手数料だけでも往復500円、そして今日の損益は何万円、今月の損益は何十万円、なんて世界を毎日のように味わっているのです
60円ごときに悩むことがとてもとても小さなことに思えてしまって、サイドメニューを見た瞬間「たまごを一つ」と言ってしまっているでしょう
460円が520円になったところで、日々の損益を思えば、蚊が刺したほどの痛みもないのですから



金銭感覚というのは人それぞれあります
何を買うか、何を高いと思うか、何に支払い以上の価値を感じるか
お金というのは生きる上で切っても切り離せないものであり、繰り返しになりますが、その人の生き様を表していると言っても良いでしょう

これが株を始めることで大きく変わり、それまでとは全く違う判断や考えを持ってしまうことはまず間違いないと思います

私の個人的な意見を言わせてもらえれば、たかだか何十円の節約をするために、必死に毎日を考えて生きている人たちというのは、とても立派で、模範的だと思います
やりすぎは何でもよくないですけどね
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ぽん 2014/06/27(Fri)16:51:52 編集
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