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株で絶対に負けない方法は「株をやらないこと」です。
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12月が始まった
今月の成績でオレの年間収支が決まる

去年はオリなんとかの大損で最悪だった
その大損がなくても他で同額の大損をしていたから本当に最悪だった

今年は……
まぁ終わってみてから振り返ればいいことだよな
今からどうこう言うのはアホらしい



11月はほとんどブログを更新していない
面倒とか忙しいとかじゃなく、何を書いていいかわからなくなってきたんだ

そもそもこのブログを始めた趣旨は「オレの売買を嘘偽りなく全て晒し、それを見た勝ち組の方たちにアドバイスを頂こう」というものだ
当初は株の上下には確固たる理由があり、きちんと勉強していれば、全てとは言わなくとも株の上下を読むことができて、ゆくゆくは勝ち組になれるだろう、とまぁそんなこと考えていた
何も知らずにオレは妙な売買をするが、ブログにコメントを書いてくれる勝ち組さんが「それはこういう理由でダメだ」とか「その買いは正しい、なぜならこうだから」とか、そんなアドバイスをしてくれる場を作りたかった
そして、やがてオレの書いてきたブログは、実績を踏まえた教科書となり、オレやその他大勢の下手くそたちの役に立つものとなるだろう、とオレはそう考えてブログを続けてきた

しかし……



今日までオレはありとあらゆるものを見て、株の売買で勝ち組になる方法を模索してきたわけだが、この分野は「勉強したところで勝てない」と結論付けることになった
ファンダを重視している人たちからは反論されそうなことだが、どんな銘柄でも上がるときと下がるときがある以上、オレの売買が利益になるかどうかは全てタイミングにかかっている

たとえば最近吹き上げたアイフルのような銘柄
触っていないから財務状況は知らないが、まぁ何かしらの好材料があってこんなことになっているんだろう
アイフルを買っていた人たちは今頃大儲けしているに違いない、ととりあえずは思う

しかしここでチャートを見て欲しい

アイフルが上昇し始めたのは10月に入ったばかりの頃だ
それ以前から買っていて、ずっと持っていた人たちは結構な利益になっているんだろうが、そのあとに買った人はどうだろうか

直近で言えば、陰線も目立つチャートになっている
11月の20日ぐらいから買い参戦した人は含み損を抱えている人もいるだろう
各々が設定した損切りラインを割り込んで、アイフルの買いで損をした人もおそらくいるだろう

会社の財務状況なんて、日一刻と変わるもんじゃない
三ヶ月に一回の四半期決済でようやく一般人に情報が流れるといったところか
昨日はいい会社だったのに、その翌日は最低の会社になったなんてことはまずありえない
にもかかわらず、株価は毎日動く
昨日の大陽線を打ち消す大陰線が現れることも珍しくない

アイフルは月足のチャートで見れば右肩上がりで上昇しているように見えるが、日足で見れば上にも下にも動く殺人銘柄といえる
会社のことを調べ上げ、今現在の株価が割安だと感じて、上がると思われる銘柄を買ったところで、タイミングが悪けりゃ速攻含み損、損切りへと繋がることも多々ある

それと、ファンダで合格点を出している会社は、財務なんかの数字を細かく見なくても、株価の動きを見れば全てがわかる
「株価は全ての情報を網羅している」とは誰の言葉だったか、なかなか真実味のある考え方だ
オレ独りが単独で細かい数字とにらめっこしなくても、この世の大勢の人たちが調査に調査を重ねて導き出した結果が株価に反映されている
上昇トレンド=ファンダ的は合格の会社、と単純に考えてしまっても問題ない気がする

こういった事情を考えて、オレはファンダの研究は無意味だと結論した
数字を読むのはオレなんかよりもっともっと多額の資金を株の購入に充てている人たちがやればいい
オレはその結果を見るだけで判断すればいい

どの道株はどこまでいっても、上がるか下がるかの二つに一つ
オレのやることといったら買うか売るか何もしないかの三つだけ
この三つを判断するに十分な情報がありさえすればそれでいい
そして、その情報というのは、チャート一本で全て事足りるというわけだ

真面目に会社を分析している人たちをディスっているような考え方だが、オレは株をやると決めた以上、儲かるか損をするかにしか興味はない
過程はどうあれ、儲かる道さえわかるのなら、他はどうでもいい
知りたいのは上がる思われる銘柄と下がると思われる銘柄の二つだけ
経済の勉強だとか、そんなもの丸めてポイだ


で、儲かるか損をするかにファンダは関係ない、全てはタイミングだと結論したとき、何が重要になってくるのかといえば、買うチャンス、売るチャンスを探す方法だ

ここに一番影響してくるのは、市場に参加するその他大勢の心理状態だろう
こういうときは買われやすいとか売られやすいとか、まぁそういう点に興味がいく

で、そこを突き詰めていくと、世間で言われているテクニカル売買というものに行き着く
移動平均線がGCしたら株価は上がるとか、そんなオカルトともいえるわけのわからない指標こそが集団心理の集大成、ひいては買うチャンス、売るチャンスを探すことに繋がっていく

テクニカル指標というのは、天国へ行く方法を探すことに似ている
死後の世界は誰にもわからないのに、この世で善行を積めば天国へ行けるだの、親不孝ものは川原で石を積まされるだの、何の証明もない考えがなぜか今もなお根付いている
挙句の果てには「お経をあげれば仏は幸せに成仏できますよ」という科学的根拠ゼロの価値観を振り回し、数分謎の呪文を唱えただけで数万が懐に転がり込むなんて商売が蔓延している始末だ

科学的根拠がなくても、多くの人がそうだと信じ込めば、それは真実になる

これはこの世の真理の一つだと思う
となれば、このテクニカル売買、なかなか侮れない

多くの人がオカルト的な理由で「上がる」と判断された銘柄は買われる
買われるということは必然的にその銘柄は上がる
そして、その銘柄をオレも買っていればオレも儲かる
これが株の仕組みだ

ファンダで好材料を見つけたとき、すでに株価は上昇してしまった後ということが多い
つまり材料を織り込んだ後の株価をオレは見ているわけで、その時点から更に上がるかどうかは次の材料がどっちに転ぶかというギャンブルになってしまう

しかしテクニカルの場合、買いシグナルが出た時点では、まだ株価は上昇していない
つまりオカルト的な材料を織り込む前の株価をオレは見ているわけで、その時点から更に上がるかどうかは、そのオカルトに全てがかかっているというギャンブルになってしまう

どっちにしろ株はギャンブルだとオレは思うが、オレが欲しいのは「チャンスが来そうなタイミング」の一点のみ
となれば、後者のテクニカルのほうが物事の本質を突いているのかな、という気になってくる

オレが株神様と呼ぶ存在は、このテクニカルを支配している存在だ
彼女の機嫌をとり、彼女の指し示す道を行けば、そこは黄金
桃源郷のような世界が広がっているに違いない、とオレはそう考えている



さて、久々にブログを長く書いてみたわけだが、これだけ書いているというのに、具体的な企業の名前はたとえに使ったアイフルぐらいしか登場せず、話題の選挙や円安に触れつつある世界経済の状況やらにも一切触れていない
普通株のブログでの話題といったら経済に関する旬の話題や現在とっている自分のポジションの話題などが中心だと思うが、オレのブログは株神様が起こす奇跡にしかスポットが当てられていない

こんなものを書いて何になるというのか、ブログとは何なのか
オレにはわからない
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